2021年2月17日水曜日

カーネル本より

1-3の 3. から

1.3 過去、未来  より

最近その卓越した地位も Microsoft 社の Windows や Windows NT オペレーティング・システムの出現によって脅かされている。デスクトップ市場のようなローエンドでは UNIX は戦いに負けたように見える。

 

1.3.2 UNIX の何が間違っているか  より

UNIX は素晴らしいオペレーティング・システムであるが、多くのユーザはオペレーティング・システムではなく、単純にある仕事をしてくれる能力だけを欲する。これらのユーザは基盤となるファイル・システム構造やプロセス・モデルの優雅さには興味を持っていない。ただ、特定のアプリケーションを最低のコストと手の掛からない方法で実行させることを望んでいる。

 

そうよねぇ。今も Windows なり macOS なり、使いたいアプリケーションがちゃんと動きさえすればいいとは思う。例えば、Windows Update がー、ソフトウェアアップデートがー、とかを気にしなくてもいい未来は死ぬまでに来るのかしら。スマホ、タブレットがそれに近いのかもしれない。使ったことがないけどもしかして Chromebook ?

 

この書籍読んでると、上に書いたようになかぐろでの表記がしばしばある。他のをいくつか挙げると、32ビット・マシン、ジョブ・コントロール、コマンド・ヒストリ、オリジナルの UNIX ソース・コード、デバイス・ドライバ、メッセージ・キュー、など。どれも今は「・」書かないんじゃないかな。当時はそういうものだったのか、訳者の好みだったのか。

なかぐろではないけど、カリフォルニア大学バークレー校と書かれたすぐ後にはカルフォルニア大学バークレー校と書かれていた。揺れている。

 

IBM の knowledge center はなかぐろってる。ナレッジ・センターとは書かれていないけど。

https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSFKSJ_9.0.0/com.ibm.mq.pro.doc/q002620_.htm

 

1.4 本書の意図 より

SVR4 には最も注意を傾けたが、4.3BSD や 4.4BSD、Mach にも十分な用紙を割いている。商業用 UNIX の中では本書は SunOSと Solaris 2.x に最大の用紙を割いた。それはただ単に、UNIX 市場における重要性だけでなく、Sun Microsystems 社がその後の基本リリースへの統合された多くの技術貢献の責任を負っていることと、これらのシステムに対する方の出版物のためである。

 「用紙を割いた」という表現は新鮮だった。紙面だと雑誌や新聞紙になる?紙幅なりページ数、頁数でもよさそうな。。 

 

読み終えたら単に「やっぱり Solaris はすごかったんだね」という感想になると予想。


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